By continuing browsing this website, you accept the use of cookies or other tracers for statistics of visits to optimize the functionality of the site. For more information and for tracers settings

言語選択
  • Deutsch
  • English
  • Español
  • Français
  • Italiano
  • Português
  • Pусский
  • 中文

We energize the world

SAFTBATTERIES.COM
フォローする
Home / サフトのバッテリーシステムがドーハ初のメトロを救う ~灼熱の砂漠下で操業する、ドーハメトロを支援~

サフトのバッテリーシステムがドーハ初のメトロを救う ~灼熱の砂漠下で操業する、ドーハメトロを支援~

Share on
  • 発電所から送られる電力供給が、意図せずに遮断されてしまう可能性は、どのような状況下においても起こりうる問題です。特に、多くの乗客の命を預かる鉄道運行においては重要な問題です。列車の急停止を防止し、安全なメトロ運行に欠かせない計器に電力を供給し続けなければなりません。そのような状況を起こさない為に、150,000台以上のサフト社製バックアップバッテリー(*1)が、ドーハメトロ(*2)の駅や列車に設置されます。

 

2018年3月6日・フランス・パリの、産業用電池メーカー・サフト社は、独の無停電電源装置(*3)メーカーのBorri社と、大阪府に本社をおく近畿車輌株式会社と契約を交わしました。その契約に基づき、サフト社は、バックアップ用の150,000台以上のニッケルカドミウムバッテリーを、カタール鉄道が推し進めているドーハメトロプロジェクトに提供することを決定し、プロジェクトに多大な貢献ができることになりました。提供されるサフト社のバックアップバッテリーは、極端な気候条件下でも、高い信頼性を保ち、安全に動作するように設計された高品質の製品です。

ドーハメトロに提供されるサフト社のバックアップバッテリーは、合計37か所の駅と車両に設置される予定です。これらのバッテリーを合算すると、1億アンペア時(Ah *4)越えの予備電力が提供できる見込みです。言い換えますと、このバックアップバッテリーで合計76km分の列車走行を可能にします。

現在カタールでは、国全体が世界各国からの旅行者が集う、観光地になるような様々な計画を推し進めています。簡潔に言えば、「旅行者らのよりスムーズな移動の改革」に着手しているのです。 開発計画の大本である「カタールナショナルビジョン2030」には、カタールにおける生活の質向上を目標とする総合計画が記載されています。さらにこのビジョンには、列車の自動化/無人化走行を目指す、1つのメトロシステムとしては現時点で世界最大規模であるドーハメトロプロジェクトも含まれています。

ドーハメトロの要求仕様に合致するバックアップバッテリーを決定する際、クリアしなければならない必須要件がありました。それは「灼熱のように暑い砂漠気候の温度に耐えうるバッテリーであること」でした。ドーハにおける夏の平均気温は 38°C。暑さのピーク時には 45°Cを超えることもあります。そのため、一般的にコストパフォーマンスが高いとされる鉛バッテリーを使用する場合、その性能と作動寿命を著しく損なうことが容易に想像できました。 鉛バッテリーとは対照的に、サフト社のバッテリーは、前述のとおり、ニッケルカドミウムバッテリーです。このバッテリーは、さまざまな温度環境下での使用に対し、絶対的な信頼性と長寿命が期待されています。

サフト社は、メトロの変電所にて使用する140,000台以上のメンテナンス不要という便利な特性をもつニッケルカドミウムバッテリーUptimaxをBorri社に供給しています。Uptimaxは、変電所・発電所をサポートする無停電電源装置の一連のシステムをはじめ、線路横の列車用信号、自動料金収受システム、電気通信/監視制御システム、ホームドアシステムやトンネル換気といった重要なサブシステムに設置される予定です。仮に主電源がなんらかの原因で停電した時、Uptimaxは監視カメラ、非常用ライトや消火設備に最大8時間の予備電力を供給します。

またサフト社は、近畿車両が製造する3車両の自動運転列車を含む、合計75車両に搭載される「プラグアンドプレイ(*5)」のMRXタイプのバッテリーシステムも提供します。ドーハメトロの車両に搭載されるMRXバッテリーは、主電源の停電が何らかの原因で発生した際、非常用ライト・空調・ドア開閉操作や通信システムに電力を最大で60分間供給することが可能です。MRXバッテリーは、コンパクトで軽量という特性をもち、特に列車内への搭載を意図し開発されています。そのため、予備バッテリーを搭載するスペースに限りのあるドーハメトロのようなプロジェクトに最適です。

ここで言及したバッテリーシステムは、スウェーデンとフランスにあるサフト社の工場で製造されています。バッテリーシステムは着々とドーハに納品されており、2019年内に全ての納品を完了する予定です。

―用語解説―

  1. バックアップバッテリー(*1):主電源がなんらかのトラブルにより利用できない時に、電力を供給する「予備電源」。
  2. ドーハメトロ(*2):ドーハ(カタール)における、世界最大規模の鉄道プロジェクト、及び、本文ではそのプロジェクトの路線の意を含む。
  3. 無停電電源装置(*3):停電といった電源障害が発生した状況下でも、バックアップ電源を計器等に供給する装置。
  4. アンペア時(*4):電荷の単位。ここでは、1億アンペアの電流が1時間流れることを指す。
  5. プラグアンドプレイ(*5):接続してすぐ使用可という意。

27/11/2019
サフトは、英国・バーミンガムの“架線のない”CAF Urbos社の トラム向け リチウムイオン電池の納入を完了しました
続きを読む
11/12/2018
サフトのバッテリーシステムがドーハ初のメトロを救う ~灼熱の砂漠下で操業する、ドーハメトロを支援~
続きを読む
Copyright © Saft2021
  • Privacy Policy
  • Terms & Conditions
フォローする